Wake Up, Girls! 2nd Live Tour 千秋楽、仙台公演(東京エレクトロンホール宮城)を終えて

 7月20日に始まったツアーも、あっという間に千秋楽を迎えてしまった。大阪、福岡、舞浜、仙台の昼夜全8公演のうち、自分は大阪昼、舞浜昼夜、仙台昼夜の5公演参加。

 実は仙台前日朝、東京の自宅を出発した直後、チケットが入ったチケットケースを落としてしまっていた。家を出る直前に確認し、カメラバッグのサイドポケットと間違えてキャリーバッグの取っ手差しの間に差し込んでしまったらしく、歩いているうちにするりと落ちてしまったようなのだ。だが幸いにも親切な方が拾って下さり、チケットと同封してあった受取書に名前も電話番号も思いっ切り記載されていたため、ご連絡くれた上に、仙台のホテルまで着払いで送ってくれたのだ。チケットを買った時は個人情報モロ書きで、本人確認用とはいえこれっとどうよとか思ってたのだけど、ファンクラブ会員個人情報明記さまさまであった。本当に心より感謝。人の善意とはなんとありがたいものだろう。自らも斯くあらねばと、改めて心に誓うところであるよ。もっともライヴ当日午前中到着便で送ってもらったとはいえ、着くまでは生きた心地がしなかったが……(汗)

 そんなトラブルがあったお陰で、ライヴの方は本当に心の底から堪能することが出来た。WUGちゃんたち、ホントステキだったよ……。

 セットリストに沿った細かい話は舞浜公演の記事で書いたから割愛。今日は気持ちのままに。

 千秋楽ということもあり、とにかく全部出し切るという気持ちが伝わった熱い熱いライヴだった。一番心に響いたのは夜公演のみゅーちゃんがソロでキャラソンを歌った時。キャラソン「WOO YEAH!」に「アリーナも二階席も三階席も 今はまだエアだけど」という歌詞があり、昼公演の挨拶でも言ってたけど、夜公演で「アリーナも二階席も三階席も 今はもうエアじゃない!」って会場見上げながら歌った時は、そうだよ〜って感じで会場みんなが「ウォー!」っと声を上げて、WUGちゃんもワグナーもここまで来たんだという一体感が半端じゃなかった。規模だけなら舞浜アンフィシアターのほうがデカイのだけど、やはり仙台でこの規模のホールを埋められたというのは一つの感動だ。

 ライヴ用新曲3曲はネットに試聴用の音源がなく、毎度ライヴの記憶だけが頼りだったのだけど、さすが最後はワグナーのコールもある程度揃い、WUGの持ち歌になってきたという実感をメンバーもファンも共有出来ていたんじゃないかなと感じた。大阪で初披露された時はWUGちゃんたちも緊張気味だったし、ワグナーも当然反応のポイントが分からず、間奏で「ハイ!ハイ!」ってやるのが精一杯だったが、やはりツアーというのはそれをやりながら完成していくものなんだな。

 もちろんここはこうしたほうがいいんじゃないかな、というものもある。例えば「地下鉄ラビリンス」で「ランラランラランラランラ……Go ahead!」ってとこは一緒に歌った方が盛り上がりそうだし、そういうの覚える意味でもCD音源がほしい。

 一方みにゃみとよっぴーの「プラチナサンライズ」は、さすが聞かせる曲であり、間奏以外誰もコールしないのはいいね。二人がハモりながら情熱的に歌うのは、黄色と水色に変えたブレードを握りしめてじっと聞くのがいい。この曲もCD化してもらいたのは当然のこと、どんどん歌唱レベルを上げていく二人を見たいので、今後もライヴでガンガン歌ってもらいたい。

 今回夜公演は1階後ろの方の席だったのだけど、「言の葉 青葉」については後ろでよかった。舞浜ではプロジェクションマッピングの演出で幻想的な空気を味わったのだけど、前の方の席では広がりとしてそれが分からず、贅沢な悩みを感じていた。しかしそういう演出のない仙台でも、ワグナーがブレードで緑一色にした空間は優しく切ないバラードに相応しく、おっさんの涙腺も危うく決壊しかける。この曲は「タチアガレ!」とは別の意味でWUGの原点。この歌に込められた気持ちというのは、WUGもワグナーも忘れちゃいけないものなんだとつくづく感じている。

 そしてやはりオーラスの「タチアガレ!」。何度も歌われ、何度も聞いて、何度もコールしてきたのに、なんでこの歌はこんなにも突き刺さるような感動を覚えさせるのだろう。ツアー最後の曲とあって、メンバーもファンも全力。全員燃え尽きると同時に、今また走り始めるんだと心を新たにする感覚がこの曲の、そしてWUGの醍醐味なんだろう。やめられないよねw

 挨拶の時まゆしぃが語っていたWUGの目標、いつか武道館。夢はまだまだ遠いかもしれないけど、うん、行きたいね。行かせてあげたい。試されてるのはファンの方でもあるのだよ。

 昼に情報解禁されたバスツアーは、ちょっとアレ?って感じはあるけど、夜に発表された12月12日(土)幕張での単独イベント開催は朗報。昨年は香港競馬遠征で泣く泣く諦めたが、今年はヨーロッパ遠征に金を使うため香港はなし。安心してチケット申し込める。(もっともそのヨーロッパ遠征が続・劇場版前編公開日の9月25日から10月7日なので、最終日にしか見に行かれん。舞台挨拶とかシアター限定版BDとか諦め……)

 うん、WUGちゃんマジ止まらない。ツアーが終わった喪失感もない。もう幕張に向けてテンション高まってるよ!

 でもその前に、明日は仙台から気仙沼へ移動。天気は生憎の雨になりそうだが、WUGをきっかけに震災の痕もきちんと目に焼き付けてきたい。これも後日報告できればと思う。