ソ・ラ・ノ・ヲ・ト ― 第2話「初陣・椅子ノ話」

◆先週は「灰羽連盟」だったけど、今回は思いっ切り「ストライクウィッチーズ」になったなぁ。
 第501統合戦闘航空団とキャラが見事に被った第1121小隊。

 カナタ   = 宮藤
 クレハ   = ペリーヌ
 リオ    = もっさん+トゥルーデおねえちゃん
 フィリシア = ミーナ隊長
 ノエル   = エイラーニャのブレンド

 しかもカナタはおっぱい星人フラグだし、みんなでお風呂に入るのがこの隊のお決まりらしいし。となるとリーネちゃん成分が足りない!これからリーネちゃんは出るのか?出るのかっ!?

◆さておき、舞台設定にはナウシカ的要素が見えてきたと同時に、灰羽の世界観が形を変えてまだ漂っている気がする。分かったことは、ある時点以前との完全なる時間的断絶だ。肝試し中に見つけた本には、表紙に「現代文」とはっきり書かれ、開いたページの中身も全くアレンジがない日本語。それは視聴者の目にはファンタジーを介す余地ない教科書だ。しかし彼女らはその日本語を「イデア文字」と呼び、解することは不可能な様子である。また学校で音楽を学ぶという常識がなく、学校規模に対する認識も彼女らと視聴者の間に明らかな相違がある。戦乱によって人口が減ったとかいう理由もなく、ただ常識の違いとして。視聴者にとって常識の想像範囲にある廃屋の風景が、彼女らにとってはまるで古代文明のような扱いなのだ。しかし教科書や廃墟の状態は、とても数千年の時間を思わせるものではなく、数十年からどんなに長く見積もっても100年がいいところだろう。とすると「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」の世界は、ナウシカのように文明が途絶えたのが「大昔」と表現されるような未来ではなく、目が覚めたら知らない町にいて過去の記憶とも断絶された灰羽連盟のラッカが見ている世界に近いのかもいれない。
 この第2話は、ほのぼの日常系のノリを見せながらも、かなり不思議かつ大胆な舞台設定の中に、さりげなく視聴者を誘い込んできた。この舞台設定がナウシカのような壮大なテーマへと繋がっていくのか、それとも灰羽のように飽くまで特殊な舞台設定と割り切り、その閉ざされた空間での日常と人物たちの心の世界を描くのか、とにかくまだまだ先が読めない。どちらに転がるにしろ、妙に期待が大きくなる分、うまく話を回してくれることを願って止まない。

 で、このまま毎週書くのか?いや、そのつもりはない。そのつもりはないと、一応予防線を張っておく…。