2010年冬期に見たアニメの備忘録的感想

 春アニメが一通り始まった後に今更ですが、飽くまで自分用備忘録的に。

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト

 今更挙げるまでもなく、マイ・ベストヒット作品。なぜに巷の人気が今ひとつなのか理解し難い。世界の終わりという絶望をどこか感じながらも、今ある日常を守り生きることの大切さを、日常そのものを描くことで表現した本当にいい作品だった。多分物語のテーマが自分の思想に近かったんだと思う。

とある科学の超電磁砲

 2009年秋からの2クール目。学園都市という舞台自体が無理設定を何でもありにしているので、原作の「禁書目録」同様、細かいところを突っ込んだら切がないのだけど、そういうのをスパッと割り切って棚上げ出来ちゃうのがこの作品のいいところ。2期目は中だるみを感じる話も多かったが、キャラクターそれぞれを浮き立たせていたのは必ずしも悪くなかった。「禁書」も含めて、敵役でも根っからの悪人が殆どいないとうのがこのシリーズのいいところであり、反面薄っぺらくなってしまうところでもあるが、総じて嫌味が残らない理由なんだと思う。まあ何はともあれ女の子たちが活躍するのは楽しいわけで、あまりツンデレ属性のない自分でも美琴の上条さんへのツンデレは可愛いと思った。そして佐天さん最強。レベル0でも、女子としては一方通行さん級のレベル5。

はなまる幼稚園

はなまる幼稚園1 [Blu-ray]

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 ひたすらひぃちゃん見たさに見てたと言って過言ではない。ひぃちゃんのような娘が欲しい。誰か私のためにひぃちゃんを産んでくれ!
 ……さておき、まあほのぼのとして楽しいといえば楽しい作品だったのだけど、メインの杏のキャラ付けがアンバランスというか中途半端というか、基本的に常識範囲の幼稚園児に拘りながら、無駄に高校生くらいまでのおませになってて、しかしそのギャップを繋ぐ何かに欠けているから、つっちーを動かすほどの強い発言をしても、どこか白けてしまった。ひぃちゃんのように幼稚園児なのに並外れた天才とか、雛菊のように幼稚園児なのにすっかり落ち着いた大人キャラだと、見ているほうもそういうものとして乗っかってしまえる。しかし杏のキャラにはそこまでの安定性がなかった。あと、つっちーら大人が幼稚園児を前にして大人の心情を漏らしすぎ。山本先生は確かに天使だが、天使として完璧すぎて最早近づきがたい。総じて楽しい作品だけど、あらゆる面で中途半端で、ただひたすらひぃちゃんだけが最高だった。

君に届け

君に届け VOL.1 [DVD]

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 2009年秋からの2クール目。昨年秋アニメがレールガン以外見るものがなくて、何となく見始めた作品。取り合えずむず痒いながらに序盤はそこそこ楽しく見させてもらっていたのだけど、ストーリーにある程度気持ちが入っていかれたのは貞子と千鶴&あかねとのもやもやが解消される便所事件まで。くるみとの絡みになってからは、正直なところあまり好きにはなれなかった。というのも、貞子は結局のところ微塵も悪気を感じないまま屈折したくるみの心にナイフを突き刺してしまっていて、しかも千鶴とあかね、そして風早に過保護なまでに守られてしまっていたからだ。千鶴たちともおよそ対等な友人関係になっているようには見えないし、天然ピュアもここまでいくと高校生としては問題だろと思わざるをえなかった。で、結局くるみとの話が一旦決着ついたところで視聴が止まってしまった。後半10話くらいまだ見てないのだけど、GWあたりにまとめて見る。

のだめカンタービレ フィナーレ

のだめカンタ-ビレ フィナーレ 【初回限定生産版】 1巻 [DVD]

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 過去の2シリーズを見ていたから、取り合えず見始めてみたものの、原作を読んでしまっているせいもあって、途中でストップしてしまった。結局「のだめ」が面白かったのは日本を出るまでだったなと。パリに来てからはのだめも千秋も自分探しの方向性がきっちり定まらないから、どこを切り取ってももやもやしてしまうのだ。これもGWに義務感で消化する。

 見てない作品では「デュラララ!!」なんかが人気になってたようだが、何となく食指が動かなかったので、誰かに強く勧められない限りDVDが出揃っても多分見ないだろう。

 春作品は「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」のように嵌りそうなのが今のところない。「Angel Beats!」は前評判が異常に高かったにも拘らず、初回は見事に拍子抜けしてしまった。ゆりにはハルヒの顔がちらついてしょうがないし、ギャグも中途半端すぎて覚める。あの程度のギャグならやらないで、徹底的にシリアスにしてくれたほうがいい。まあ先が読めないので一応最後まで見るつもりではいるが。
 オリジナル作品としては「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」の後番組の「閃光のナイトレイド」が始まったが、まだ録ったものを見てない。基本的にシリアスなストーリー性重視の作品のようなので、一応期待している。
 「WORKING!!」と「荒川アンダーザブリッジ」は肩肘張らずに笑えて、今後も楽しめそう。
 あとは真打ち「けいおん!!」。1期目と変わらぬ雰囲気で、何の不安なく楽しめそうだ。何となくあずにゃんが主人公っぽくなりそうで、他の4人より成長過程が見えるように描かれていくんじゃないかと思われる。まあしかし何といっても律ちゃんだよ律ちゃん!律ちゃんかわいいよ律ちゃん!